ランナー膝(腸脛靭帯炎)

ランナー膝の患者

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の症状

一般的には、ももの骨の外側の出っ張りと、その上を通る腸脛靭帯という組織の間にある脂肪組織がこすれる摩擦ストレスによって炎症が起きているといわれています。
特にランニングなどのスポーツ中に段々と痛くなってくるのが特徴的な症状です。

膝の外側にある脂肪組織の炎症ですが、体重が乗った状態で膝を曲げるタイミングが最も患部での摩擦力を高めてしまいます。

通常のウォーキングでは膝の曲がる角度は10°前後といわれており、このくらいの角度であれば摩擦は起きにくいです。

ウォーキング以上の角度で膝が連続して曲がるタイミングはランニングです。スポーツ愛好家に多く、ランナー膝と呼ばれる所以はここにあります。

炎症が強い期間は、階段の昇り降りや自転車を漕ぐことにも支障がある場合もあります。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の原因

ランナー膝は腸脛靭帯及び、周囲の脂肪組織にストレスがかかり続けたときに起きてしまいます。

1回や2回ストレスがかかっても問題ありませんが、「持続的かつ繰り返し」かかることが問題なのです。

繰り返し起こるということは、体の使い方にクセがあるといえます。その中でも、特に多いパターンがこちらです。

① 股関節の不安定性

ウォーキングやランニングでは、「片脚立ち」になるタイミングが必ずあります。特に、ランニングの方が勢いもあるため求められるパワーも当然ウォーキングより大きいです。

この片脚立ちのタイミングで支える役割になっているのがお尻の筋肉です。(外転筋群)

外転筋群が周囲の筋肉に比べて弱いと、腸脛靭帯にストレスが加わってしまいます。

②足首の不安定性

足が過度に内側へ倒れ込むことを「過回内(オーバープロネーション)」といいます。

いわゆる「扁平足」と呼ばれるアーチの低下をイメージしていただければと思います。

オーバープロネーションにより、地面に接地した足からの力が膝に不自然な角度で伝わり、膝関節も一緒に内側にブレてしまいます。これにより、膝の正常な位置関係が崩れ、腸脛靭帯へのストレスがかかってしまいます。

整体院 FLATの施術方針

炎症が強い場合は、とにかく炎症を落ち着かせるのが先です。

場合によっては可能な範囲固定して患部を休める期間を設けます。

炎症が落ち着き、日常生活範囲が問題なくなってきたら上記で述べたような「体の使い方のクセ」を修正していきます。

股関節周囲は特に外側にある筋肉やお尻の筋肉をしっかりほぐし、片脚立ちを耐えられるよう患者様の段階に合わせたトレーニングを始めます。

また、過回内が目立つ場合はテーピングやオーダーメイドの矯正用インソール(オーソティクス)を用いて足の安定を作るところから膝へのストレスの軽減を考えます。

学生であれ大人であれ、スポーツでの膝の痛みは運動の制限に繋がります。

早期の復帰と、パフォーマンス向上を目指した施術を心掛けております。

JR片倉駅から徒歩30秒の整体院 FLATでは、あなただけの施術計画のご提案を大切にしております。

スポーツでの膝の痛みにお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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